こんにちは、あきとです。
はじめに
前回の記事では、ぼくが公務員を目指した動機や、当時の仕事内容を簡潔に紹介。加えて、公務員を退職する決意を固めた理由や、転職に至る契機と葛藤にもサラリと言及しました。
今回は、ぼくが転職時に掲げていた志望動機を子細に振り返ります。
同時に、転職活動のタイムスケジュールも共有。エージェントに登録した時期や、登録から書類選考に要した時間、書類選考から面接に至る過程などを、それぞれ時系列で列挙するつもりです。
文字数めちゃんこ増えそうですが、まあ、メリハリ付けて頑張ります。はい。
転職動機(職種)
現職に対する不満を口先だけで訴えるのは誰にでもできます、しかしぼくは、それを行動に起こしたい、そう考え転職活動をスタートさせました。
志望職種はコンサル、中でもDXコンサル。以下ではその根拠をめちゃんこくわしく説明していきます。
デジタル支援
データやテクノロジを活用し、クライアントのDXを支援できる立場で仕事がしたいと考えていました。それも、指示されたシステムの開発や納入で完結する仕事ではない。DXを阻む障害を特定し、その根本原因の解決策を検証や議論で創造する。「直線型」ではなく「循環型」の仕事がしたいと考えていました。
この背景には、現職で抱いた無力感があります。
現職はアナログベースの業務が過半を占めます。
お役所は時代の変化に応じて自組織の業務プロセスを変革するスピードが民間と比べてあまり早くありません。
しかしぼくができることは偉そうな分析だけ。「DXを導くスキルはあるのか?」と問われても、イエスとは言えない。自分にはDXの能力も立場もない点に無力感を感じていたのです。
...もちろん、ド文系の公務員ですから、相当にチャレンジングな決意になります。
ビジネス戦闘力
二つ目は、多様な業種で普遍的に活躍できるビジネス戦闘力(専門力や適応力)を獲得したいと考えたからです。これは、ぼくが描くキャリアプランに基づく転職動機です。
そのキャリアプランとは何か。ずばり、
- 自分の市場価値を高め、転職市場を自由に闊歩する
- 仕事人生を1社や2社の経験で終わらせない豊かなワークスタイルを構築する。
これがプランです。キャリアという大地を自由に旅する探検家になりたいのです。
すれば必然的に自分の戦闘力を高めなければならない。この点コンサルは最右翼です。
- リサーチ、データ分析、スライドライティング、プレゼン、ディスカッション、ロジカルシンキング、仮説思考、論点思考
カタカナ多くて鬱陶しいので最後に漢字を入れてみた。
調査もヒアリングも割と地味。データ分析も地道な作業。しかしどれもビジネススキルの中核です。飛躍のための助走です。泥臭い実務家として大成する気概は誰にも負けませんぞ。
転職動機(企業)
転職先の検討時は以下の4つを軸に企業研究を行いました。
ベンチャー
ベンチャー企業、中でも設立5年以上10年以下の会社をターゲットにしました。
サバイバル&高負荷の世界でビジネスの中核的スキル(根性や人間性を含む)を磨きたいと考えたからです。転職動機の2つ目と重複しますね。
もちろん財務諸表を確認して経営の健全性も考慮しましたぜ。
研修制度
加えて、研修制度にも着目。
中途の未経験を野放しにしない組織風土の存在も重要視しました。
ぼくは元公務員です。真のサバイバルは実力的に畑違いの世界ですからね。
具体的/実践的
企業のMISSIONも重視。
「人とともに」「お客様の笑顔と幸せ」。
このような、宗教的かつ抽象的なMISSIONは、あまり好きではありません。
自社が社会に還元できる価値が具体的である。その価値を実現するプロセスも実践的である。具体性があるMISSIONを掲げ、その達成に向け着実に推進できるビジネスを有する企業を探索しました。
成果主義
新しい職場には、個人の成果を軸に評価される環境を求めていました。
ぼくは性格上、数字で成果が出ると、それに比例してモチベーションが肥大化するタイプの人間。年数連動型ではなく実績連動型がいい。上司依存的ではなく個人依存的な評価システムがいいのです。
一方で、成果が独り歩きして、社内が殺伐とする環境は好ましくない。社員同士が仲間として切磋琢磨できる組織風土が好ましいです。
「外資的な風土」と「日本的な相互扶助」。
これらが両立した企業。それがぼくの理想です。
転職活動(時期や流れ)
開始:転職サイト登録ー7月~8月
転職活動は今年(2024)の8月下旬にはじめました。ビズリーチに登録したり、オープンワークを周回したりしましたが、結局プロのエージェントに頼ることを決意。
まずは適当にエージェントを検索。3社に登録して各社の担当者と30分近く面談をします。担当者選びは苦労しますが、ぼくは、主に3つを軸に自分に相性がいい人にお願いすることにしました。軸は順に、
- 専門性(志望職種の知識や経験)
- 会話力(信頼関係を築けるか)
- 面接/書類選考対策の充実度(まあ当然)
です。
応募先企業はDXコンサルがメインです。他にも関連企業を何社か応募しました。
もちろん、SPIや玉手箱の学習も進めました。「これが本当のSPIだ!」的な本を合計5周くらいしただけです。
挫折:書類選考準備~選考結果ー8月下旬~9月中旬
書類選考で応募企業の9.5割が消滅。
多分原因は志望動機です。ぼくのエージェントは担当者が志望動機を作るシステムでした。しかし出来栄えがあまりよろしくない。動機が抽象的で薄すぎるのです。
ぼくは、他責思考は好きではありません。ただ冷静に分析すると、最大の敗因は「志望動機」だと特定せざるをえませんでした。
ちなみに通過企業の面接は自主辞退しました。エージェントから応募を教唆された企業だからあまり思い入れもありません。単なるミスマッチです。
再起:ゼロから再構築ー9月下旬
一度は公務員で生き抜く覚悟を固めたのは事実。しかし諦めきれずに転職活動を再開します。今度はサバイバルで挑戦です。
能力や職務経歴、志望動機は、ゼロベースで作り直し。
企業のHPやネット記事、代表取締役のインタビュー動画、社員コメントなど、使える情報源はフル活用します。志望先企業を調べつくして、唯一無二の志望動機を作りあげました。
挑戦:捨て身のアタックー9月下旬~10月
そして、先の応募で落ちた企業に自主的にリベンジ。
結果はホントにあっさり。気持ちいほどストレート。
まず1日で書類選考を通過し、2回にわたる現役コンサル&CFOとの面接をクリア。最終的に本社ビルで直々にオファーをいただき、翌日受諾する運びとなりました。
繰り返しますが、ぼくは他責思考はしたくありません。人に責を求めても何も解決しないからです。
しかし、結果は明々白々。
自力で挑んだ選考は順調に進み⇔担当と歩んだ選考は見るも無残にほぼ全滅。「え、エージェントいる?」と訝しむのも無理はない...ぼくの担当ガチャが外れただけかもしれません。
余談
ぼくは9月の途中にU.S.旅行に出かけました。転職活動のど真ん中です。
しかし転職活動は無事に幕引き。過度に気負わずに緩急を意識したスケジュールが大切ですね。
たとえば、
- 旅行中は食事や観光に全振り
- 空港の待ち時間はパソコン開いて転職活動(のつもりがツムツムしてました)
- 飛行機内も転職活動(のつもりがハリポタ見てました。グリフィンドール。)
無理に詰め込んでも早番脳が破産します。オーバーヒートします。
遊びは遊び。勉強は勉強。面接は面接。ツムツムはガストン。切り分けが大切ですね。
まとめ
今の自分の姿を見て一番驚くのは、二年前に公務員の内定を獲得した自分だと思います。当時は部屋で一人舞を躍らせていただきました。
- 失業しないという究極の失業保険
- 勤めるだけで年数が上がる自動昇給システム
- 1000万円は期待できる退職金
そりゃ拳を天に突き上げて雄たけびをあげたくなります。
しかし、働くことの意味は、社会人としてフルで働かないとわかりません。自分が仕事に抱く価値や、人生における仕事の位置づけは、人により千差万別ですからね。
今後もぼくは転職を重ねる気がします。生々流転するダイナミックな人生を夢見ているからです。はい。目指せ風来坊です。