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まくら
こんにちは、卒論執筆真っ只中の21歳男性、あきとです。
ブログ書く時間あるんなら卒論書けよといういう方もいらっしゃると思います。
まあ、まったくその通りなのですが、やっぱりブログ書くのって楽しいんですよね。
いい息抜きがてら、今日もおもしろそうな雑誌記事の内容を個人的な「メモ」として記してきたいと思います。
哀!米国弱小化
陸軍「は」強い
さてさて、今回の記事のテーマは題名からもわかるとおり、なんでアメリカという超大国が、英語圏三か国で軍事同盟を組まなければならなかったのかというお話です。
まず挙げられるのが、アメリカの弱小化です。
冷戦終結以降のアメリカは、いわゆる「対テロ戦争」みたいな、ちっぽけだけど国際的ダメージのおおきい組織とのバトルに明けくれていました。
たとえば今思いつくだけでも、コソボやらイラクやらアフガニスタンやら湾岸戦争やらが挙げられます。
ぶっちゃけどの国(組織)も、行動が予測できないだけで規模自体は弱小ですから、やろうと思えば、アメリカだけで奴らを蹴散らすことくらいできたんですよね。
つまり当時のアメリカというのは、ある程度の中規模国が相手であれば、自前の陸軍や武器をぶっ放せば最終的には勝てるような軍事力をもっていたわけです。
ですが、当時アメリカは、あることを見落としていました。
海軍力とプーさん
第一に、中国共産党。第二に、海軍力。
先ほどあげた国々は、いずれも内陸に位置しています。アフガニスタンも、コソボもそうですね。
よってアメリカの陸軍力は成長していても、海軍力は割と後回しになってしまっていた。
その間に、着々と力をつけていた国がありました。
お茶の間の有名人である「プーさん」が率いる中国共産党です。北朝鮮です。
ちなみに、中国で習のことをプーさんと呼んだら、いちげきで地獄行きらしいです。だから、プーさん関連の映画とかも見れないらしいっす。恐るべし!
その時に登場したのが、トランプさん。
彼は演説で、「世界最強の海軍大国」を復活させ、「無用な戦争を終わらせる」と宣言しました。
みんなが苦労してつくりあげたルールを無視し、縦横無尽に人のEEZや領海を荒らしまわる野蛮国家があらわれたことで、アメリカがフォーカスしなければならない国益が変化したのです。
しかし、時すでに遅し。
中国の海軍力は、気づけばアメリカをも脅かすほどの規模になっていました。そんな状態にもかかわらず、アメリカはいまだに中東で無意味な戦争を繰りひろげるばかりです。
せめて、アメリカの国力をアジア太平洋に傾けたい。
そんな気持ちから、アフガン撤退などがはじまりました。
ところで、アメリカが中東の無駄な争いにけりをつけた理由として、中東の軍隊をアジア太平洋上にもっていきたかったことがあげられていますが、たぶんほぼ違います。
だって、アジア太平洋の主力は海軍ですが、中東の主力は陸軍だからです。
本当の理由は、
- お金がない
- 外国余力がない
だと思いますね。
また、シェールオイルを掘ることができる頁岩を見つけた以上、中東に外交力をもっていかれる合理的理由もあまりなくなってしまったわけです。
FRBの株主はほぼ民間で、政府が筆頭株主の日銀とは様相が違います。
ちなみにバイデンさんは、なぜかシェールガスを使いたがらないようです。脱炭素で苦しむのは途上国ですが、彼はいったい何をしたいのでしょうか。
さてさて、目立った対中政策を発動しないバイデンさんからしたら、アメリカ一国だけで中国に対抗しようとするのはかなり危険であり不確実性の高いものになることでしょう。
ガチで中国を追い詰めたいのであれば、ドル取引停止とかそこまでいかなくても制限くらいはやってほしいですよね。それこそ、刺激しすぎてしまうかしら。
これらの要因が相まって、アメリカはAUKUS結成へと至ったのだと思われます。
NATOじゃダメなん?
しかしアメリカが加盟している軍事関連同盟としては、より多くの国々が参加しているNATOというものがあります。
冷戦期につくられたものですが、いまだに健在です。
しかし、バイデンさんがNATOを使わずに、わざわざ新しい軍事同盟を結成したのです。
それは、なぜか。
一言でいえば、構成国であるドイツやフランスが、本気で中国と対峙しようとする意欲を見せていないからです。
上記二か国は、バイエルンやトネールのような船を太平洋に派遣してはいましたが、ぶっちゃけ、それだけです。ぼくからすれば、ただのパフォーマンスにしか見えません。
しかもドイツは、メルケル政権のときから中国とべったりです。
自動車企業であるフォルクスワーゲンの社長も、中国の動向に沿いながらEV開発を進めているという話もあります。
さらにフランスは以前、中国と協力して潜水艦をつくりあげるようなしていたこともわかっています。
オーストラリアと潜水艦契約を結んでいたらしいですが、破棄しておいて正解でしたね笑。万が一のことを考えると。
あとはもちろん、地理的な事情もありますよね。
NATOは先述したとおり、冷戦時代にソ連に対抗するためにつくられたヨーロッパ諸国を中心とする条約です。
なので、ヨーロッパから遠く離れたチャイナに相対するための同盟として使うには、すこし心もとないと考えたんだと思います。
これらのことを考えると、NATO―中核であるドイツやフランス―を完全に信用してしまうのは現実的ではありませんし、彼らが本気で対中政策に協力してくれるのかもわからない。地理的にも離れている。
そんなこんなでバイデンさんは、「あ、NATOやめとこ」と決断したのでしょう。
フランスはサモアとかに自分の領土もってますが、ドイツはなにももってないんです。変なことに巻きこまれないために、ドイツは対チャイナ戦略にあまり乗り気じゃない気がしますねえ。
クアッドじゃダメなん?
しかーし。
アメリカは、いわゆる自由と民主主義を守るための枠組みでありクアッドにも参加しています。
中国と地理的に近い日本やオーストラリア、インドも参加しているのです。
しかもクアッドは、尖閣周辺をカオス化している中国にたいする日本の懸念が膨らんだことで結成に至った経緯をもつので、日本のリーダーシップが発揮されやすい枠組みでもあります。
でも、バイデンさんはこれも使わなかった。
理由は、インドと、ぼくたち日本にあります。
まず、インド。
インドは伝統的に、自分たちの軍事力をほかの国に依存してしまうことに抵抗を感じている国です。
下手にほかの国と軍事的な密接性をもってしまえば、周辺国からどういう横やりが飛んでくるのか知れたものではありません。
インドの周辺国としては中国だけが注目されやすいですが、ほかにもパキスタンやアフガニスタンも含まれます。
とくに国境を接するパキスタンとは長年領土問題を抱えているので、変に刺激したくはないのです。
インドみたいな国を見ると、「島国」ってホントに恵まれていますよね。それが、「過剰平和主義」という「甘え」を引き起こすことになるのですが・・・。
次に、日本。
これは言うまでもないですが、自分の国を自分たちで守るような気迫も規範もないような国と本気で軍事同盟を結びたいとは、誰も思わないでしょう笑。
しかも日本の場合はなんとも傲慢なことに、中国からの経済的利益をえつつも、中国を過度に刺激して無駄ないさかいを起こしたくないと考えているのです。
ケーキ食べたいけど太りたくない状態です。
もちろん日本の立場が完全に間違いとはいいません。
過度に刺激するのは間違いですし、中国の購買力が日本経済にあたえている恩恵もすくなからずありますから。
個人的には、内需マーケットを広げたほうがいいとおもいますけど
ですが、だからといって、万が一のときの準備も怠るようなことはしてはいけないと思うのです。
しかし戦後70年間、それをしてこなかった。
たしかに、最近まではのんびりアメリカさんに抱っこしてもらえるような状態にありました。
しかし、最近は事情がちがう。
プーさんのふるまいのおかげで、アメリカの国力は相対的に弱まっています。日本の目の前には、野蛮軍隊が勢ぞろいです。
こんな状況で、「平和!自衛隊違憲!」を宣いつづける日本と軍事同盟を組むほうがおかしいですからね。
AUKUSへ
すると、中国に軍事的に対抗するために残された現実的道は、アメリカが一国で対峙するか、違う国と同盟を結ぶかの二択です。
ここでまたまたクエスチョンがでてきます。
なんで、オーストラリアとイギリスを選びだしたのか・・・。
と、これについては次の記事で書くことにします。長くなっっちゃったので。
オーストラリアとイギリス側が参加したがっていた理由もあるのですが、それも、また次の記事で書くつもりです。
まとめ
アメリカの国力(経済・軍事)の相対的な低下が、あたらしい軍事同盟結成へと突きすすむ大きなきっかけとなりました。
ぶっちゃけいうと、トランプさんの海軍大国計画がすすんでいたら、この同盟はなかったのかもしれませんね。
しかし、NATOもクアッドも、現実的に中国ときちんと対抗するには信頼に足りない。
そこで考え付いたのが、オーストラリアとイギリスを誘い込むことでしたね。
次回は、このつづきについてダラダラ書いていきたいと思います。
あと、インドについても書きたいことがあるので、なんか、書くかもしれなーい!
雑記
今更知ったのですが、ミスタードーナツって食べ放題サービスを提供してるんですね。
20個くらい食べれば元取れると思うので、今度行ってみたいです。
いやあ、平和っていいですね。