AKITOの思考ノート

あきとの備忘録

板チョコレートは一日一枚

#9 保守は自立を好む?干渉を好む?

 

目次

 

保守は干渉を嫌う

リベラルな人は、「自分が進歩的だと考えている(or思い込んでいる)概念などを他の多くの人にも啓もうしたがる」という特徴をもちます。

これは、少し前のブログで書いたことです。

 

一方で保守の人は、他の国々や人々にたいして干渉したりされたりすることをあまり好みません。

あくまで、個々人・個々の国家の「自立」を大前提とした生活や外交を行います。

なぜなら、保守の方々は、自分の知性や考えに絶大な自信を持っていないことから、相手の知性や考えにも一定の敬意をはらうことができるからです。

最もわかりやすい例が、「やたらと子どもの勉強や運動、将来の仕事などの意思決定に介入したがる親」と、「お金や不安の心配事にかんする相談は積極的に引きうけるが、基本的には子ども自身の自立した意思決定を尊重する親」の違いです。

干渉主義タイプの親なのか、自立主義タイプの親なのか。

多分干渉主義の親は、「子どもは大人よりバカである」、「子どもは経験豊富な大人の指示を聞くことが当然であり、それが子どもの成功につながるのである」という考えを持っているのでしょう。

だからこそ、やたらとお受験や外出先でのお行儀にこだわります。

そして、子どものためという口実を使って、よくわからない人生のレールをひきつづけます。まさに、「線路は続くよどこまでも~♪ 野を越え 山越え 谷越えて~♪」ですよ。

一方で自立主義の親は、「子どもであろうと何であろうと、相手は一人の個人である」、「学んだり考えたりするための材料、機会は提供する。ただ、それをやるのかやらないのか、なにをしたくてなにをしたくないのか、それを決めるのは子どもである」という考えをもっています。

まさしく、前者が「リベラル的」、後者が「保守的」です。

自立=放置ではない

だからといってぼくは、「自立」=「放置」とは考えていません。

保守の人はたしかに相手の自立を重視していますが、時には相手に干渉することもあります。

それは、他の人にたいして大きな迷惑をかけていたり、他の人の自立をひどく妨げていた場合などです。

たとえば、自分の子どもが他の人をいじめていたら、親はその子どもに色々と注意をするでしょう。なぜなら「いじめ」という行為は、全ての人類に等しくあたえられた人権という権利を破壊するものだからです。

全ての人類が、不当な苦痛や拷問をあたえられずに暮らす権利のもとにあるということには、みなさん異論はないと思います。

ただ、不当なのか妥当なのか正当なのか・・・という「価値基準」は、その時々によって変わってしまうんですよね。人権がないことが常識だと考えられてきた王国もありますが、その王国の歴史を全否定することはあまりいいとは思えません。ヨーロッパからみれば死刑制度がある日本の刑法は褒められたものではないと思いますが、多くの日本人は死刑制度に賛成の立場です。こういう哲学的なことを書いているとキリがないのですが、おもしろい話題ではありますよね。

ただ、干渉主義の親(仮名:Lさん)と自立主義(仮名Cさん)の親では、いじめへの対応方法が全く違います。

Lさんは、いじめをした子どもを悪の根源と見なし、子どもの考えや行動のすべてを全否定します。

つまりLさんは、いじめをした子どもの言い分も何も聞かずに、「いじめは悪だ」という価値観のみによって子どもに干渉するわけです。

よって、いきなり「なにやってんの!?」と𠮟りつけることになる可能性が高いです。

一方でCさんは、いきなり子どものことを思いきりしかりつけるようなことはしません。まずは、問いかけをします。

なぜいじめをしたのか、相手とどういう関係にあったのか、加害者はあなただけか、いじめがいけないということは知っているか・・・。

このようにCさんの場合は、いじめを悪だということは認めているものの、その「背景」にあることを必死に解き明かそうとするのです。

色々と質問をすれば、いじめをしていた人に100%の非がないことがわかるかもしれません。

たとえば、他の同級生から恐喝されていじめをさせ「られて」いたり、どうしても許せないことを相手にされていたり、あるいは、親との関係性や家庭環境に大きな不満があったり・・・。

このように、行動の原因をきちんとあぶりだす。

そうすると、子どもが何を「目的」としていじめという悪行を働いていたのかもわかるようになる。

他の友達からのいじめを避けるためにいじめをしていたり、親や家族にたいする不満をぶつけるターゲットとして同級生を選んでいたり・・・。

Cさんはこのように、原因と目的をしっかりと明らかにしたうえで、「いじめはダメなんだ」ということを根拠をもって説明しようとするのです。

ぼくは今のところ親になる気はありませんが、もし親になるのであれば、Cさんみたいな親になりたいですね。ぼくの親が完全にLさんのような干渉主義者だったので、それにたいするトラウマ的なものもあります笑。

まとめ

保守とは何かをきちんと説明しようとするのは結構難しい。

今回の記事を書いていて、切実にこう思いました。

個人的な保守主義にたいする解釈としては、「自立主義」であり「非干渉主義」、「慎重」であり「現実主義」なのかなと思います。

ぼくはどちらかというと保守的な人です。

他の人からあれこれ干渉されるのをめっちゃんこ嫌いますし、かなりの現実主義だからです。

だからといって、保守だけが正解だとは思いません。やっぱり進歩的な考え方をするリベラルな人がいるおかげで、よくも悪くも社会が進歩してきたという事実がありますからね。

普通に考えてみてもわかるとおり、保守だけの世界って絶対つまらないですし。

そもそも保守とは、進歩を目指すリベラルという概念がなければ目立つことのなかった考え方であるといわれています。だって、いきすぎた「進歩」にたいして、「待った!」をかけるのが保守の役目みたいなところもありますから。

リベラルもいて、保守もいる。そういうバランスの取れた社会が一番望ましい。

アメリカやカナダでは一部急激な左傾化が進んでいますから、ホントに僕はバランスのとれた日本に生まれてよかったと思っています、今は。