AKITOの思考ノート

あきとの備忘録

板チョコレートは一日一枚

#21 投票率は低くて万歳ー芸能人の選挙いけ運動に辟易

 

注意:この記事は、10月下旬に別のブログで書いた記事をはてなブログに再投稿したものです。

10月31日に控えた衆議院選挙にむけて、Twitterやヤフーニュース界隈には、選挙関連の情報がワンサカ登場しています。

今日(2021-10-24)のTwitterハッシュタグには、「#立憲共産党」というワードが入っていましたね。おもしろい造語です。

なかには、投票率が低いとされている若者を選挙に行かせるために作ったような「芸能人による啓発動画」ならぬものも見たことがあります。

今回ぼくが書きたいのは、こういう「芸能人」による啓発活動にたいする記事です。

別に、芸能人が何を言おうが何をしようが、それはその人と所属事務所の勝手だというのは理解しています。

同時に、それをどう受け取るのかも、一般人であるぼくたちの勝手だということもご理解いただきたいです。

別にぼくは、芸能人による啓発活動を否定しているわけではありませんよ。

芸能人による啓発活動

子どもたちが急減しておばばとおじじが急増している日本社会において、若者の声を政治に届けるための投票活動は大きな意義をもつようです。

若者のほとんどが投票したところで高齢者の数の力には敵わないとするデータもあるらしいのですが、まあそういう悲しいお話はいったんおいておきましょう。

一般的には低いとされている10代~20代の人々の投票率をあげるために、ポスターや動画をはじめとするいろいろなプロジェクトを目にするようになりましたね。

[voice icon="https://hiroyuki-library.com/wp-content/uploads/2021/10/%E3%82%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88-2020-06-07-193116a.png" name="akito" type="r"]・・・投票率が低いということは、政治や経済にグチグチ文句や戯言をはいておきながらも、なんだかんだいって今の生活に極度の不満を抱いていない人が多いということでもあるんですよね。なので、「投票率低い=悪」と決めつけるのもどうかと思うのです。[/voice]

たとえば、若年層が親しみやすいとされる芸能人やミュージシャンがたくさん登場する動画「VOICE PROJECT」が、youtube上で公開されています。

「一票はみなさんの大事な権利です」、「さあ、選挙へ!」みたいな当たり障りのないことを言いふらして、若者の投票への意欲を高めてもらうことが目的らしいです。

嫌な理由

上記では、芸能人などが選挙にかんする啓発活動をしている背景などについてめちゃんこ簡単に記述してみました。

このチャプターでは、ぼくがいわゆる「啓発動画」が嫌いな二つの理由について書きつづりたいと思います。

上から目線

一つ目の理由は、ものすごく上から目線だと感じてしまうからです。

芸能人や売れっ子ミュージシャンという肩書を利用すれば、若者の心や意思なんて簡単に動かせるのだという考えが透けて見えてしまうのです。

たとえば、

  • 有名なオレたち・私たちが君たちに啓もうしてあげてるだぜ。ほらほら、選挙に行く気になっただろ?
  • こんなにかわいい私が選挙に行きましょうといっているんです。みんなも行きませんか?
  • ほら、ぼくは若者に人気のミュージシャンだ!ぼくも選挙に行くんですよ。みなさんもどうですか?

みたいな思惑が垣間見えてしまうわけです。実際どういっているのかは知りませんけど。

ひねくれ者のぼくからしたら、こういうのを見ると、逆に行く気が失せてしまうんですよね。

というより、誰しも、これから手を付けようと思っていた矢先に誰かに急かされたりしたらいやですよね。

例の、「うるさいなあ、お母さんは。今からやろうと思っていたんだよ、もう!」理論です。

選挙に行くことを「美化」しまくる

”政治への興味をもたせたいのはいいと思うが”

いや、別にいいんですよ。

政治に興味をもってもらうために啓発キャンペーンをするのはいい試みだと思います。

ぼくが気に入らないのは、「芸能人を使えば若者なんてもんは動かせるのだ」というメディアなどの考え方です。

ただ単に政治のおもしろさなどを提供してくれる「だけ」ならいい。

ですがこういう番組やCMの多くは、なんでもかんでも「選挙に行こう」につなげたがるじゃないですか。洗脳したがるじゃないですか。

ぼくは、それがひどく気に入らないのです。

先にも述べたように、選挙に行くことだけが美徳ではありません。

投票率の低さは問題か?

結局満足してる

ここで一度、投票率が低いことがホントに問題なのかについて考えてみたいと思います。

まず、選挙に行くこと行かないことの大きな違いは何なのでしょうか。

行く人は、

  • 社会を変えてほしい
  • 今の○○政策に反対だからあの政党に投票したい
  • 投票権を行使しないと落ち着かないのだ
  • 日曜で暇だから行ってやるか

みたいな考えをもっていると思います。

逆に足を運ばない人は、上記のような考えを持っていないということです。

行かない人は、今の政治に大きな不満はないし、投票権を使おう使うまいが自分の勝手だと思っているのでしょう。

”なんだかんだ、今でいい”

選挙に行かない人でも、友達や家族との間ですこしくらいは政治や経済、外交などに関する話をすることがあるかもしれません。

時には、新聞やテレビなどで小耳に挟んだチッポケなニュースでお茶の間がにぎわうこともあるでしょう。

政治にたいして批判や不満、戯言を吐くこともあるかもしれません。

しかしながら、それでも投票に行かない人がいます。

文句は言いつつも、「めんどうくさい」、「わたしが行っても変わらない」という理由から、投票所に赴かない人が大勢います。

なぜなら、彼ら/彼女らは結局、今の生活やお仕事、政治に耐えられんばかりの「極端でエクストリームでスーパーでウルトラでメガトン級」の不満があるわけではないからです。

偉そうに文句を言いつつも、なんだかんだ、

「ま、いっか。行っても行かなくても、変わっても変わらなくてもぶっちゃけどうでもいっか」

という考えに落ち着いてしまうわけです。

投票率100%のおそろしさ

投票に行く人のインセンティブは、主に三つあります。

  1. 今の政権を維持したいから与党に投票する
  2. 政権交代を望んでいるから野党に投票する
  3. 日曜で暇だから良い人そうな人に投票する

一番目と二番目は政治に興味がある人、三番目は、選挙というイベント自体に興味がある人です。

投票率の急上昇により増えるのはどれか?”

投票率が急上昇して100%になるということは、国民のいずれもがこの三つのうちのどれかに振り分けられることになるということです。

ですが、もっとも大きな割合を占めるのは、おそらく二番目になると思います。

なぜなら、「今のままがいい!」と願う人が急増するよりも、「今を変えてほしい!」と願う人が急増する方が合理的だからです。

人を動かす最大のインセンティブは、危機感ですからね。

”The Revolution”

さて、今の状況を変えたいということは、すなわち、今の体制や政策にたいして猛烈な鬱憤をためている国民が多いということになります。

実はこれって、結構恐ろしいことなんですよ。

だって、ほとんどの国民が、今の日常や外交、安全保障などにたいして、これ以上耐えられないばかりの「スペシャルミラクルウルトラスーパーメガトン級」の不満をもっているんですよ。

これが何を意味するのか分かりますか?

「革命」です。

かのフランス革命では、ルイ16世による強権的な絶対王政にたいするフランス国民の不満が限界を超え、国民総出で政治体制の転覆を試みました。しまいには、王様をギロチンでガチョンガチョンのネチョンネチョンにしてしまったのです。

ちなみに、こうしたラディカルな政権転覆に異議を唱えたのが、保守思想の祖といわれている「エドモンド・バーク」です。

投票率100%の国では、今の政権を転覆させたいという確固たる意志が、国民のなかで浸透してしまっているのです。

まとめ

ぼくは別に、投票に行くからえらいとか行かないからえらくないみたいな、不毛な0-100議論をしたいわけではありません。

芸能人とかマスメディアのような人や組織に、とやかく言われて行動することにたいして疑問を感じているだけです。

だから、やたらと「選挙いけ」とか「一票はかけがえのない権利」みたいな安っぽいフレーズで国民を先導したがるCMや動画にはうんざりしてしまうのです。

キレイごとをお茶の間にたれ流している時間があるなら、各党の注目候補者や政策、与党と野党の政策の違い、各公約の表と裏などを、めちゃんこわかりやすく説明してくれたほうがよっぽど有意義な気がします。

国民が興味をもちそうな情報をたくさん提供すれば、それでいいのです。

行くか行かないかは、ぼくたちが勝手に自由に決めるんですからね。