AKITOの思考ノート

あきとの備忘録

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#41 【トランプ大統領は全体主義者!?】トランプ大統領の正直な考えをふりかえる

まくら

こんにちは、今年行われる予定のアメリカの中間選挙を首を長くして待ちつづけているあきとです。

今のバイデン政権の支持率は、将来的に「悲劇」として物語られそうなほどの低迷模様を見せています*1

この引用記事はハリスさんに関する情報が多くふくまれていますが、それは同時にバイデン政権のやばさを象徴しています。

ぼくは移民関連の問題に興味があるのですが、バイデンさん(ハリスも当然ながら)のやることなすことがすべてアメリカにとって裏目と出ているのが現状です。

「理想」だけでは語れない「現実」があることにいつ気づくのでしょうか、彼は。

さて、今日のお題はトランプさんです。

どうやらトランプさんは、2024年の大統領選挙でホワイトハウスにカムバックする気満々のよう。

しかしながら、トランプさんに対する世間のイメージはいまだに、「大衆を扇動する危ないギャンブル的政治家」みたいなものが大多数を占めているものと思われます。

まあ、だれがどう思おうが、それは人の自由なんですけどね。

さて実はこのイメージは、ファシズムとか全体主義みたいなちょっと危なげな概念と重なるところがあります。

ただぼくから見たらトランプさんは、優秀なネゴシエーターであり、合理的なビジネスマンであり、算段的な政治家です。

そこで今回の記事では、彼は果たしてほんとうにファシズム的な思想の持ち主なのか否かということについて書いていきたいと思います。

トランプの政治手法

トランプさんの特徴は、自分の考えていることを、「素直」な言葉で相手に「直接」投げかけることにあります。

だからこそ、彼の主張に賛同しやすい人がたくさん出てくる一方で、猛烈に反対するような人も出てきてしまいます。

自分の熱烈な支持者を獲得しやすい代償として、狂気的な非支持者も同時に産んでしまう。

こうしたストラテジーこそ、トランプさんが採用している政治手法です。

一般的な政治家は、彼のようなパフォーマンスはあまりしません。

というか、したがりません。

政治家の命である「イメージ」は、主に彼らの発する発言や振る舞いで形づくられていくからです。

「素直」すぎる言葉ではなく、自分の主張をある程度オブラートにつつんだかたちで伝える政治家の方が多いと思いますね。

そっちのほうが、変な地雷を踏まなくて済みますからね。

トランプさんの考え

そんなストラテジーの持ち主であるトランプ氏には、何についても「うやむや」にしてしまうことを嫌う節がある気がします。

なので彼は、自分がどういうイデオロギーをもっていて、何に問題意識をもっていて、それらに対してどういう解決策をもっていて、具体的な目標・目的をどのように描いているのかをかなりはっきりと話すようにしています。

イデオロギー

たとえば彼は自分を「愛国主義者」であり「ナショナリスト」であるといっています。

彼がアメリカファーストという言葉を唱えるのもこの考え方に依拠しています。

この考え方は正確には、

  • アメリカの大統領である自分は、アメリカのことを優先的に考えます。その代わりみなさん(他国の首脳陣)も、自分たちの国を優先的に考えた方がいいですよ。そうしてお互いに自立した対等な姿勢で外交関係を結んでいきましょうね

ということです。

実際トランプさんは、自己中な「正義」とやらを振りかざして、それを他国に強制的に押しつけるようなことには反対しています。

ブッシュさんのイラク侵攻に否定的なのもそのおかげです。

We are not going to impose our values on others. Our alliances, partnerships, and coalitions are built on free will and shared interests. When the United States partners with other states, we develop policies that enable us to achieve our goals while our partners achieve theirs.

“Above all, we value the dignity of every human life, protect the rights of every person, and share the hope of every soul to live in freedom. That is who we are.”

*2

 

いずれも2017年の国家安全保障戦略の第四章からひっぱってきたものです。

ここでトランプさんは、

  1. 「自由と共通価値のもとに他国と協力することはあるが、自分たちの価値観を押し付けたりしない」
  2. 「すべての人々の権利を守り、すべての人々の威厳を守る」

と述べています。

ぼくはこの部分が、トランプさんのイデオロギーを強く反映している個所だと思っています。

このイデオロギーが現実としてどのように表れているのかを書きたいのはやまやまなのですが・・・。

ここですべてを書くととんでもない文字量になるので、代表的な政策のみに焦点をあててみたいと思います。

雇用

たとえばここでは「雇用」について考えてみます。

トランプさんが問題視していたのは、アメリカ人の雇用がどんどん奪われていき、同時に、アメリカ人の賃金も下がりつづけているということでした。

トランプさんにとって仕事という存在は、「生きる上での誇り」です。

なので彼は、やたらと福祉や社会保障の充実だけを訴えるようなことはしません。

アメリカ人のみんなに彼らなりの仕事・誇りをしっかりと分配する。

それを達成しなければならない使命が大統領にはあると、彼は考えているのです。

安部元首相と似ていますよね、雇用創出を目標としていたのが、彼のアベノミクスですからね。

これらの課題のファクターとして彼が挙げたのが、

  1. 中国との不公正な貿易慣行
  2. 白昼堂々と犯罪行為を行う不法移民集
  3. 行き過ぎたグローバリズム
    1. グローバリズム=簡単に言えば、とことん安く作りまくり、世界中で売りまくるビジネスモデルのこと。
  4. 「温暖化対策」というイデオロギー信仰の強制

などですね。

具体的には、

  1. 中国から安い商品ばかりが入ってくるから米国内の物価も賃金も上がらない。
  2. 低賃金で働ける不法移民が大量に来るから真面目に「市民」としての権利を獲得した人たちの賃金が上がらない。
  3. 安く作ることを目標にしているビジネスモデルのもとでは、当然「人件費=給料」は下がる一方
  4. 石油産業やシェールガスへの圧力のせいで雇用を失う人が続出

といったところでしょう。

トランプさんはこれらの問題に取り組むことで、実際に自分が目標としていた雇用創出に成功することになりました。

白人の失業率だけではなく、黒人やヒスパニック、アジア系の失業率も歴史的低さを見せたほか、多くのアメリカ企業も軒並み株高となりました。

トランプ政権時の失業率は一時、ここ半世紀で最低の3.6%を記録。アフリカ系アメリカ人の失業率は「過去」最低を記録。

結果としてたとえば、2020年の大統領選挙においては、2016年には一桁だった黒人からの支持率を二桁にまでのばすことに成功しています。

8%から16%近くまで上昇したので、二倍近くですね。相当なものです。

移民

不法移民問題は、アメリカに移民として入国することができる国を中南米諸国にまで拡大した1965年移民法に端を発しているといわれています。

当時から約50年近く経過した2016年当時においても、この問題が解決されることはありませんでした。

そこにとことん本気で取り組もうとしたのが、トランプさんでした。

これにはたとえば、あるはずの「物理的」国境がない米墨国境付近に壁をつくること、裁判中の不法移民をメキシコに追い返すキャッチ&リリース(MPP)、アメリカ当局の処理キャパシティーを超えていた難民申請数を削減することなどがふくまれています。

これらの政策を、「差別的」ととらえる人もいるようです。

たとえば自称リベラル勢力は、「アメリカ人」のみを最優先させ、不法移民を徹底的に排除しようとした彼の姿勢にたいして、ドイツ人という民族を絶対視したファシズム勢力に通底するものを感じたらしいです。

ただ、トランプさんは移民そのものを拒否していません。

彼はアメリカ人も大事にするし、アメリカ人」になろうと「正当な形」で努力をつづける移民のことも大事にします

Our proposal is pro-American, pro-immigrant, and pro-worker.  It’s just common sense.  It will help all of our people, including millions of devoted immigrants, to achieve the American Dream.*3

このホワイトハウスにおける演説において彼は、

  • 私たちの提案は、親アメリカ、親移民、親労働者である。 まさに常識的なものだ。 何百万人もの献身的な移民を含むすべての国民が、アメリカン・ドリームを実現する助けとなる。

と述べています。

つまり、正当な手続きを踏んでアメリカ国民になろうと努力する移民の受けいれには肯定的なのです。

そもそも論として、ルールを違反して入国してほしいと考える政治指導者は果たしているのかなって思いますけどね笑

ちなみにカナダの移民制度はトランプさんがお手本にしたいといっているほど優れたものです*4

カナダが受け入れていえる移民の6割超は経済移民(カナダ経済への貢献に期待されて付与される移民資格のこと)なんです。そりゃ、真似したくなります笑。

ほかに移民関連でいうと、彼は、黒人コミュニティにたいして多額の支援をしてます。

その支援額はオバマ政権よりも多いですし、

再選後には、

「プラチナプラン」というあたらしい援助政策を予定していたらしいです。

つまり彼は、アメリカ人のことを誇りに思ってはいましたが、決して他民族のことを下に見ていたわけではない。

法律と憲法を尊重した民主主義国家をとりもどす。

「自由と公正」というアメリカの魂を取り戻す。

その理念が強く表れているのが、彼の移民政策だということもできるでしょうね。

世界観まとめ

あくまで「現実的」な世界観をもっていたトランプは、アメリカのために一生懸命に働くという至極当然の選択をしました。

貿易赤字がとんでもない。財政赤字天文学的。

そんな状況において、自分の国のために働かない大統領のほうがおかしいんですけどね笑。

そんな彼を「救世主」のように崇めるような支持者ももちろんいます。

この点のみを見て、彼を「ヒトラー」と重ねてしまう方もいるのでしょう。

ヒトラー全体主義については、次の段落でがっつり書きたいと思います。

ですが、トランプ氏自身はあくまで「現実的」なことしかしゃべっていません。

血統とか民族とかで優劣をつけたり差別をしたりすることはありませんし、ほかの国の文化や伝統、政治制度などをぶち壊したりつくりかえたりするような野蛮なこともしません。

アメリカ人になりたいなら、法律に書かれてある通りの手続きを踏んでほしい。

アメリカ人になりたいなら、真面目にそのための階段を上ってきてほしい。

そんなまっとうな考えを持っているのが、第45代合衆国大統領のドナルド・トランプ氏だということです。

まとめ

全体主義に関する記述も同じ記事に書くつもりだったのですが、ぼくの文章力が足りないせいで、本記事の文字数が5000文字の大台を超えてしまいました。

というわけで、続きのお話は次回にしたいとおもいます。