まくら
2022年に行われるアメリカ下院議員選挙や上院議員選挙(いわゆる中間選挙)まで約一年となりました。
この中間選挙の結果を占うものとして注目されていたのが、ヴァージニア州の州知事選挙です。
いつも思うのですが、アメリカの州の名前ってかっこいいですよね。ヴァージニアとかマサチューセッツとか、よく思いつきましたよね笑。一番かっこいいなと思うのは、フィラデルフィア。
今回は、そんなヴァージニア州選挙について簡単に触れてみたいと思います。
共和党候補者勝利の理由
ヴァージニア州というカッチョイイ名前の州知事に立候補したのは、以下の二人です。
今回勝利したのは共和党のヤンキン氏です。
ですが、ヴァージニア州はもともとブルースステイト、すなわち民主党の地盤です。
じっちゃんも先日、「ヴァージニアは青に染まりつつある」という発言を残していました。それだけ民主党の力が強いのです
この発言の意味は、「ヴァージニア州知事選挙は、民主党が有利に進めることができている!」ということです。民主党のカラーは「青」、共和党のカラーは「赤」ですから。[
そして彼の発言通り、マコーリフ氏は投票日直前まで、ヤンキン氏をリードしていました。
しかし、投票の5日くらい前から、マコーリフの支持率の急落とヤンキン氏の支持の拡大という現象が起こったのです。
教育
ヤンキン氏が勝利した理由の一つ目は、彼の教育に関する政策です。
今のアメリカ教育界には、リベラルを自称する左翼勢力の力が浸透しています。別に陰謀とかではなくて、たとえば、
- マイノリティ保護のために表現の自由を規制する。なお、明確な基準なし
- 女装した男性は女性トイレを使える(しかも、学校で)←これ、マジで気持ち悪いですよね。LGBTQQIAA・・・の保護にも限度がある
- 二か国語教育←言語のまったく違う人同士が、同じ国で同じ法律で同じ憲法で同じ国家で同じ国旗で同じ生活習慣の下に暮らせるんですって。多文化共生だか何だか知りませんが笑
CRT
ヤンキン氏が否定的に捉えているCRTも、この一種です。
CRTとは、批判的人種理論というやたらと小難しい理論の略称です。(Critical Race Theory)。
CRTは、
「今のアメリカの司法や行政の組織をつくりあげているのは、白人至上主義や黒人差別といった人種差別的な考え方である。だから、アメリカを真の平等な国にするためには、白人の考えを排除した政府組織の大規模な再編が必要である。」
というかなり偏った考え方のことです。
今のアメリカの教育界では、このラディカルな考え方が教え込まれてしまっています。すなわち、「白人は悪だ」「黒人はかわいそう」という固定観念を植え付けられてしまっているのです。
改善と進歩
個人的には、いまの豊かなアメリカ社会があるのは、過去の人種差別の歴史とむきあい、憲法や法律を柔軟に変えてきたからだと思います。
もし今でも司法や行政に差別の思想が色濃く残っているのなら、アメリカは移民社会として成功することはなかったでしょう。
白人が悪いとか黒人がかわいそうといった発展性のない議論ではなくて、白人も黒人も人間らしい暮らしをできるような社会をつくろうという機運がアメリカにはあります。
それをいまさら、「白人のせいで差別的な思想がアメリカには蔓延している」みたいなことをほざくのは流石に時代遅れです。
人種差別が社会に及ぼす影響を分析したり研究したりするのは学者の勝手ですが、だからといって特定の人種をスケープゴートにしていいわけではない。
カトリックによるプロテスタントにたいする虐殺が行われていたことを根拠に、いまのカトリック教の方々をスケープゴートにしたがる人が果たしているでしょうか
いまの仕組みを全否定するようなラディカルな思想を子どもたちに植え込むのは、もはや権力者による思想的虐待です。
コロナ関連
二つ目は、ワクチンの義務化です。
もうすこし枕詞とかを加えると、子どもたちへのワクチン接種を義務化したことにたいする保護者たちの反発です。
ぼくは専門家ではないのでワクチンが100%安全とかいう気はありませんが、「義務化」をするのは確かにやりすぎです。
新型コロナの子どもたちにおける生存率は99%を優に超えます。
子どもたちの生命における意思決定に立ち入る権利は、行政府にはありませんからね。
日本型野党となった民主党候補者
三つめは、マコーリフ氏の日本型野党化です。
日本の野党である立憲共産党は、やたらと与党の批判ばかりをしたがりますよね。
ちなみに、黒岩とか辻本が衆院選でボロッボロに落ちたのは、誠に天子様のご祝福であると言わざるをえませんね笑。暇になったおばさん共は、ワイドショーのコメンテーターとかに呼ばれて、お茶の間を反自民で汚すのかしら。あらいやだ。
マコーリフ氏もこれに倣い?、トランプ氏と彼に支持されていたヤンキン氏への批判だけを仰せられていたのです。
人のことばかりの揚げ足をとり、自分のことについてはあまり振り返らない。それが、元バージニア州知事のマコーリフ氏です。
バイデンの度重なる失政
四つ目が、じっちゃんの失政です。多すぎるので、箇条書きで失礼します
- 国境問題(担当のハリスは無能。ハイチその他中南米・カリブ海から不法移民殺到。ドラッグ流入増加率過去最高)
- アフガン(タリバンを倒すために乗り込んだアメリカは、タリバンに塩を送って逃げ出した)
- インフレ(物価上昇が止まらない。FRBは、テーパリングを決定?)
- 経済法案、インフラ法案が通らない(共和党の反対ではなく、民主党の反対もかなり多い)
- まとめ:なにもしていない
一番の問題は、やっぱり五番目ですね。
じっちゃんの場合、口では偉そうなことを言うわけです。
多国間主義だとか、国際協調の復活だとか、民主主義の勝利だとか、同盟国との緊密な連携だとか。
じゃあ、具体的に何をしたのかといえば・・・。なにもしていないんですよ。
【すべきことがあるのに、なにもしていないのがバイデン。特にやることもなく、ホントに何もやらなかったのが、第二次オバマ政権】
ちなみに、第二次オバマ政権も同じような批判をされることが多いです。ですがこの坊ちゃんの場合は、中間選挙で下院を共和党に取られたことも一つの原因でした。
ですがバイデンの場合、下院上院双方とも、議長を合わせれば民主党が過半数を維持しています。
なのに、なにもできない。なにもやらない。口を開けば「協調」だ、「協力」だの決まり文句しかでてきません。
ヴァージニア州民が反じっちゃんになってもおかしくありませんね。
オハイオ州のトランプ旋風
ちなみに、同じころに投開票が行われていたオハイオ州の一部選挙区でも、トランプ氏が支持する共和党候補が勝利を収めました。
それまで同選挙区で議員をやっていたいとも共和党なのですが、彼は「反トランプ」の共和党員なんですよね。
来年の中間選挙に向けて、トランプ元大統領を核にした共和党・反バイデン勢力の猛進に期待したいです。
まとめ
ヴァージニア州民の方々のおかげで、アメリカにおいて染み付きはじめていた左翼的な思想が剥がれ落ちていく機運ができあがりつつあります。
左翼的な思想とは、同じような考えをもつように国民を先導しまくることです。
それはつまり、多様性を認めない帝国主義的な国家をつくりあげるということです。
世の中にはたくさんの人がいます。
生きていれば嫌いになる人もいます。この世から消えてほしいほど憎たらしい人もいるかもしれません。
同じように、LGBTの人をどうしても受け入れられない人もいます。
左翼の方は、こうした人々の思想に「悪」のレッテルを張りつけることで、自称「人権大国」という名の自由殺戮構想を実現したい訳です。
”実験のための自由”
「合理的」みたいな数学的な考え方だけでは解決できない問題が、世の中にはたくさんあります。だからこそぼくたちには、国民国家でつくりあげてきた憲法や法律に反しない限りにおいて、たくさんの自由が認められています。
だからこそ、いろいろな「実験」を行うことができるのです。
実験を重ねるからこそ、よりよい経済政策、よりより政治戦略などが生み出されていくわけですね。
F〇C〇 Joe Biden!