ちょうど先月、自分が志望している所から内定をいただくことができたので、1年半くらいに及んだぼくの就活体験記を残しておきたいと思います。
大学3,4年生なら誰しも迷う選択である「公務員か民間か」的な議論や、実際にどういう日程で動いていたのかについて備忘録として書きつづるつもりです。
内定をもらって安心しているのもつかの間、今は卒論に追われている身なんですけどね。ああ、来年の提出日まで休まる暇がない・・・。
目次
公務員か民間か
日本や自治体という超安泰集団が滅びない限り、失業することがないといわれている公務員。
規模にかかわらず多少は倒産リスクを抱えているものの、自分の努力やスキル次第で給料を上げたり昇進したりすることができる民間企業。
公務員か民間のどちらに就職するかは、この先の長い人生を考える上ではかなり重い決断です。
個人的には、一生をお金のことは気にせずに自分の種民などに気兼ねなく打ち込みたいと考えている人にとっては、公務員は天職だと思います(一部除く)。
一方で、周りと切磋琢磨しながら自分のスキルを高めていきたいと考えている人は、民間のほうがあっていると思います。
ぼくの場合
ぼくの場合は、公務員のほうが断然あっていました。
まずぼくは、「競争」とか「出世競争」みたいなことを極めて嫌っている人間です。
誰かと争わなければならなかったり、誰かよりいい営業成績を残さなければならないと考えていたりすることには、おそらく耐えられそうにないと思います。
公務員であれば、「生産性」やら「スキル」やらをいちいち気にしなくても、日本人らしい「勤勉さ」があれば平均以上の豊かな暮らしをおくることができます。
ぼくは特に贅沢をしたいとは思っていないので、「平均」で十分なのです。
しかし、公務員といっても中身は千差万別です。
一部の中央官庁みたいにブラック企業の代名詞的なはたらき方を強いられているところ。
あるいは、残業時間も少ないし有給休暇も取りやすいようなホワイトなところ。
ぼくがどちらを選んだのかといえば、もちろん後者です。
特定されるのが怖いので詳しくは言いませんが、まあ、国の機関です笑。
仕事に搾取される40年なんてまっぴらごめんですからね。
本を読んで、ゲームして、料理して、ピアノ弾いて、年一で海外行って、サッカーするような人生を送りたいぼくにとって、労働は副菜程度のおまけにすぎませんから。
もちろん、自分を高め続けたいというような方にとっては、民間企業は天職だと思います(今後は公務員でも、民間のようなところが出てくるかもしれませんが)。
というよりも、チャレンジ精神をもっている人がたくさんいたほうが、国の成長にとってはプラスだと思います。なので、若い人はガンガンチャレンジていただきたいですね(若いぼくが言うのも憚られますが笑)
ぼくの就活日程1
ぼくが公務員試験の勉強をはじめたのは、というよりも、予備校に入ったのが、大学二年生の冬です。
ただ、この時点ではただ入塾しただけで、公務員試験の勉強はほぼしていませんでした。塾から配信されている講義動画をダラダラ見ていただけです。
本格的に勉強をはじめたのは、大学三年生の5月ごろ。
平均的にはこの時期からはじめるそうなので、まあいいタイミングだったのかなと思います。
5月から8月の時期は、サボっていて見ていなかった大量の講義動画を見ることに必死でした。
完璧主義に近いところがあるぼくの性格上、動画を見た後のアウトプットは毎回欠かさず行っていましたね。
ぼくの就活日程2
大学三年の夏以降は、毎日6~8時間くらいは勉強していました。
これは、主な僕のスケジュールです。
8月とか9月になると、20科目以上もあるといわれる公務員試験のおそろしさを肌をもって実感するようになったので、大学受験以来の猛勉強に打ち込むことになりました。
何をやっていたのかは具体的に覚えているわけではありません。
ただ、やはりアウトプットは欠かさずやり続けていました。
インプットの最低二倍以上の時間はアウトプットに割いていましたね。
ぼくが通っていたTACでは、V問題集というアウトプット専用教材が配られます。
ぼくはほとんどの科目で、V問題集を10周近くは回した気がしますね。
それくらいやらないと、覚えられないです。覚えられないと、勉強が終わらない。勉強が終わらないと当然不合格で就職浪人。
就職浪人はゼッタイに避けたかったので、割と勝ちで勉強していましたね。
ぼくの就活日程3
いよいよ年度が切り替わり、公務員試験直前期でもある大学四年生の4月。
ただ、やっていた勉強はこれまでと変わりませんでした。
まあ、この時期にインプットする内容は時事ぐらいしかないので、4月から試験終了日まではひたらすらにアウトプットに力を注いでいましたね。
V問題集で間違えていた問題を総復習したり、授業のレジュメの細かい部分をみなしたり、できる限りのことはやっていました。
面接の勉強は4月の中旬ごろからはじめましたが、具体的な志望動機や自己PRについてまとめはじめたのは、特別区の試験が終わった5月以降です。
これはTACの方針でした。
特別区が終わってからでも十分間に合うというのがTACの意見でしたが、結果的に合格てきたので、面接の勉強はそこまで焦る必要はないのかなと思います。
特別区の試験が終わった後は、裁判所一般職、国税専門官、国家一般職の試験を受けることになっていました。
ただ、勉強は完ぺきに近いほど大成していたので、「午前中は筆記、午後は面接対策」のように、メリハリをつけたスケジュールを組んでいましたね。
ぼくの就活日程4
筆記の後には、第二の関門、というよりも、コミュ障であるぼくにとってはとてつもなく大きな壁である「面接試験」がはじまります。
面接カードの内容自体は5月くらいからまとめはじめていたのですが、実際にアウトプットをはじめたのが、たぶん6月くらいからでした。
TACが行っている模擬面接を利用したのは、合計で3回くらいです。
中には、10回とかやる人もいるみたいですが、ぼくは多くても5回くらいで十分なのかなと思います。
最初の面接試験が、6月中旬の裁判所一般職。
面接の配点割合が高いことでしられる裁判所が最初の面接試験だったので、かなりおびえていたのを覚えています。
裁判所の特徴としては、志望動機や仕事内容に関する質問はほぼされなないということ。人間性について深堀されまくりましたよ。つらかった!
かなりグダグダな面接だったのですが、最終的に合格できたのでよかったです。
次が、たぶん国税専門官、最後に、国家一般職だったと思います。
どちらもただのネガティブチェックだったらしく、よほどのことがない限り落ちないと思います。とくに、国家一般職で落ちることは滅多にないらしいです。
就活って最高
就活って、今までの自分の人生の振り返りになるいい機会なんですよね。
どういう職種ではたらきたいのか、どういうライフプランを描いているのか、自分の強みは何か、どんな特技や趣味があるのか。
毎日ひたすら自問自答しながら暮らしていいた日々だったので、決して無駄な時間ではなかったです。むしろ、自分の良い点に気づくことできたという点では、とても価値のある時間だったと思います。
公務員試験の場合はそれに加えて、とてつもない量の勉強をこなさなければなりません。
民法やら行政法、ミクロマクロ経済、数的処理、政治学、行政学、社会学、英語・・・。書ききれないほど大量の科目の勉強を、試験までに終わらせなければならない。
そういう意味では、社会人としてはたらくうえで必要な集中力や精神力、スケジューリング能力を身につけることができたと感じています。
さらに、就活はかなりの情報戦!
「知らない」、「知らなかった」は言い訳としてすまされないのです。
ネットで自分のためになる情報を集めて、自分なりに咀嚼して、実際に実行する。
就活をするだけで、「情報収集力」的なものも得ることができた気がします。
就活って大変
就活では精神的にかなり落ち込んだり悩んだりすることもありました。
特に公務員試験の受験者の場合は、「覚えたことを忘れてしまう恐怖」、「勉強が間に合わない恐怖」、「面接の対策に時間を取れない恐怖」などに憑りつかれることが多くあります。
ぼくもそうでした。
中には、ストレスのせいでうつになってしまう人もいるくらいです。
ただ、なんだかんだ言って、食うために働かなくてはならない(生活保護とかは置いといて)。
はたらくためには、それなりの覚悟と準備をしなければならない。当たり前です。競争社会なんて弱肉強食そのものですから。
ぼくは弱肉強食社会は大嫌いです。みんながそれなりの生活を楽しめて、張り切っておもしろおかしく暮らせるような社会のほうが好きです。
ですが、社会が欧米的になってしまっているんだから仕方がない。
就活で内定をもらえる人は、おそらく「覚悟」と「準備」をきちんと備えていることが認められたからではないでしょうか。
会社や役所としても、「この会社・業種で働くのだ」という強い覚悟と、それを相手に示すために積みかさねてきた確固たる準備を併せ持っている人を採用したいでしょう。
この二つを大事に育て上げていけば、きっと就活は成功します。
成功の定義がよくわかりませんが、まあ、内定はもらえます。
逆に言えば、弱肉強食で生き残る覚悟がない人には内定は出ません。
準備がおろそかな人には内定は出ません。
・・・
なんか、説教臭くてうざくなってしまいました笑
まあ、普通に大学の就職課とか予備校の指示通りにまじめに対策を講じていけば、どっかしらから内定はもらえると思うので、そこまで不安になる必要はないと思いますよ。
どうせ1年とか2年くらいで終わる就活なので、いろいろな情報を集めて、めちゃんこ業界研究をして、自分なりに楽しんで活動すればそれでいいんじゃないでしょうか。